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ベナンの農家さん

ベナンの農家の自立を目指して、野菜直送サービスを存続させ、さらに進化させたい！

綿貫大地

支援総額

¥1,125,000

目標金額 ¥850,000

132.35%
支援者数

122人
残り

0日

お気に入り

NEXT GOAL 105万円に挑戦

皆さまのご支援のおかげで、残り3日間で目標金額85万円を達成することができました！日々温かい声援をおくってくださった皆さま、心より感謝しています。

皆さまからいただいた支援で、これから黒字化、そしてさらなる進化をしていきます！状況は逐次活動報告などでご共有します。

残りのクラウドファンディングも全力で駆け抜けるべく、NEXT GOALへ挑戦します！

店舗内装のための資金についてもぜひみなさまからのご協力をいただきたく、ネクストゴールを105万円に設定いたします！

店舗内装の内訳：

・黒板やボード

農家さんの写真や生産地情報を載せます

・水道の設置

水道がトイレの室内に設置されているため、在庫スペースに設置をして、加工品のための作業に使います

・外の看板のライト

夜になってもAgri-Missionの看板が外から見られるようにライトを設置します

実店舗経営もさらに進化させることで、野菜の農家直送サービスを確実に軌道に乗せます！

自立した農家さんを少しでも増やすというミッションを達成するために、まだまだみなさまのお力が必要です！！

皆さまと一緒にこのゴールを達成するために頑張っていきたいと思います！！！

どうぞ、引き続きよろしくお願いいたします。

はじめに

『Agri-Missionのおかげで、売上が2倍になりました』

そう言ってくれたのは、Agri-Missionに野菜を卸してくれている農家さんです。

わたしは、ベナン共和国で有限会社Agri-Missionを経営している綿貫大地です。

Agri-Missionは、以下のビジョンのもと、2021年3月にベナン共和国で設立した会社です。

『ベナン共和国で貧困に悩んでいる農家さんが安定した収入を確保でき、一人でも多くの農家さんが自立して活躍していく』

現在Agri-Missionが行っている野菜直送サービスを存続させ、さらに進化させるための２つの資金を、皆さまからご支援いただきたく、2回目となるクラウドファンディングに挑戦することを決意しました。

Agri-Missionとは

Agri-Missionがあるベナン共和国は、ギニア湾に面した西アフリカの国で、面積は日本の3分の1、人口は1200万人ほどの国です。

気候は1年を通して温暖で、パイナップルやカシューナッツ、綿花などが特産物で、人口の約半分が農業従事者と言われています。

治安も良く、ゆったりとした優しい人が多く、とても生活しやすい国です。

私は2017年に青年海外協力隊に参加して、ベナンで2年間ボランティア活動をしていました。

農業の公的機関の地方支所に配属され、農家さんの収入向上のプロジェクトを行っていました。

2年間でたくさんの農家さんに出会いましたが、彼らの多くが、農業だけでは生活できないので、バイクタクシーの運転手や日雇い労働など、農業以外の仕事もしていました。

また農業をきちんと学んだ人は少なく、基礎教育でさえ修了していない農家さんもいます。

そのため、公用語のフランス語や簡単な計算ができない農家さんもたくさんいました。

彼らは農業に真摯に向き合い長時間農作業をしていましたが、経済的にとても苦労しています。

『そんな彼らの現状を変えたい！彼らの収入向上に少しでも貢献して、さらに豊かになってもらいたい！』

その想いが原点となり、より持続的な活動を、ビジネスを通じて続けていきたいと思った私は、協力隊後にベナンに戻り、会社を設立しました。

わたしたちが目指す未来は、農家と消費者をつなぐ『場』の提供です。

ベナンでは、大規模な卸が存在しないため、また輸送の問題やコネクション不足から、農村部の農家が都市部の消費者に販売できていないという現状があります。

そこでわたしたちは、農村部で作られた農産物をまとめて都市部まで輸送し、都市部の消費者に販売しています。

一方、野菜消費者の課題を探ってみたところ、多くの消費者が野菜を購入する市場(いちば)に対する不満、さらにそこに売られている野菜への不満があることがわかりました。

そこでわたしたちは、彼らの自宅やオフィスまたはレストランに直接配達、もしくは昨年オープンしたお店に来てもらって、野菜や果物を販売しています。

そうすることで、消費者の不満に対するソリューションを提供しています。

わたしたちが扱う商品は全て有機栽培で育てられた野菜や果物です。

Agri-Missionの副代表として参画しているRomainは、私が青年海外協力隊のときに一緒に活動していた野菜農家グループのリーダーでした。

彼自身も有機農業のプロフェッショナルなので、定期的に農場を訪問し、農業指導やアドバイスを行っています。

Agri-Missionの現在

2021年の7月にクラウドファンディングを実施し、248名の方から2,752,500円ものご支援をいただきました。

その資金をもとに実店舗をオープンし、配達用三輪車、農家訪問用のバイクを購入しました。

その資金のおかげもあって、今ではこれだけの取引ができています。

2022年8月の売り上げは35万円、粗利率は18.4%で、両方とも過去最高を達成しました。

農家さんにもたらした変化

実際に取引させてもらっている農家さんを紹介します。

彼の名前はJustinです。昨年の７月からレタス・ニンジン・キュウリを卸しています。

彼にインタビューをさせてもらったところ、Agri-Missionと取引することのメリットを4つ挙げてくれました。

①栽培計画が立てやすい

⇨わたしたちは農家さんと取引を始める際におおよその購入計画を提示しています。よって、農家さんはそれを元に栽培計画を立てられます。

②通常の価格よりも高い

⇨農家さんがAgri-Mission以外に販売する際は有機野菜の価値を理解してもらえず、通常の野菜と同価格で取引されてしまいます。一方、わたしたちは有機野菜として購入しているので、通常よりも高い価格で購入しています。

③継続的に買ってくれる

⇨今まで何とか順調に売上を伸ばすことができているので、継続的に農家さんから野菜を購入することができています。それが農家さんからの信頼獲得につながっています。

④農業指導がある

⇨農家さんから栽培に関する質問は基本的にいつでも受けつけています。定期的な訪問で農業指導をすることで、私たちも彼らの野菜に自信を持ってお客様に提供できています。

Agri-Missionとの取引を始めた結果、彼の売上は2倍になったそうです。

皆様からの支援が必要な理由

『Agri-Missionと取引を始めたことで、収入面でも技術面でもポジティブな変化があった』

わたしたちはJustinさんのような農家さんをまだまだ増やしていきたいと思っています。

①存続のための運営費

創業以来、ほぼ毎月売上＆粗利率を伸ばしてきました。

当初は個人のお客様がメインのターゲットでしたが、レストランへの営業も開始して新たなお客様も増えてきています。

さらに、他にも利益を確保するために加工品の販売や、富裕層に知ってもらうためのSNSの活用、JICAベナン事務所での訪問販売、などいろいろなことに挑戦してきました。

しかし、黒字化に達するまではまだ時間が必要で、このままでは約4ヶ月で運営資金が底をついてしまいます。

会社を存続させることができません。

前回のクラウドファンディングでたくさんの方々にご支援いただいたにもかかわらず、黒字化までもっていくことができていない現状は、全て経営者であるわたしの責任です。

黒字化に達するには月55万円まで売上を伸ばすことが必要で、そのためには10ヶ月は必要であると試算しています。

それまでの運営費30万円があれば、必ず黒字化までもっていくことができます。

黒字化までの打ち手

・新規のレストランを毎月2件増やす

地道な訪問営業を継続し、Facebookによる宣伝を増やします。毎月新規2件増えることによって、約2万円の売上増につながります。

・店舗の既存のお客様に引き続きご購入いただく

SNSのストーリーに在庫情報のアップや、ポイント制度を引き続き採用し、継続的にAgri-Missionでお買い物をしていただく取り組みをする。

・店舗のお客様を1.5倍に増やす

さらに周辺の住宅にビラ配りをして、さらなる認知度アップにつなげます。より多くのお客様にご来店いただけるように努力します。

②移動販売用のトゥクトゥク購入

現在、農村部から都市部に輸送された野菜の回収、そしてレストランのお客様への配達のために三輪車を使用しています。

しかし、故障が多く、メンテナンスやガソリン代などで毎月1.5万円かかっています。

何とかこの費用を抑える策はないかとスタッフも含め検討していたところ、あるスタッフが提案してくれたのが、移動販売用のトゥクトゥクです。

ベナンではバイクタクシーが主流ですが、トゥクトゥクもたくさん走っています。

それをカスタマイズして、移動販売に使えれば、回収だけだったのが、回収＋配達＋販売ができるようになります。

今までは、店舗で個人に販売、都心部でレストランに配達販売するというのがメインでした。

現在使用している三輪車ではレストランへの販売分の野菜しか載せることができません。

しかし、このようなトゥクトゥクがあれば、都心部の個人への販売用の野菜も積載でき、新たなお客様にもご購入いただける機会を創出できます。

最富裕層の子供たちが通うインターナショナルスクール前や、官公庁が集まるエリアでの販売を考えています。

また野菜の回収と販売が同時にできることによって、以下のようなメリットがあります。

お客様のメリット：農家直送のより新鮮なお野菜を入手できる

Agri-Missionのメリット：回収⇨販売がすぐにできるので、効率的で在庫リスクを抱えなくてよい

皆様からのご支援があれば、黒字化まで会社を存続でき、販売用トゥクトゥクによって黒字化までのスピードを加速させることができます。

そうすることで、Justinさんのような農家さんをまだまだ増やしていきたいと思っています。

支援金の用途

今回ご支援いただいた資金を、Agri-Mission存続のための運営費。そして、トゥクトゥク購入&改造費用に充てます。さらに、送料を含んだリターン品購入費も合わせて合計850.000円です。

実施スケジュール

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。

2021年3月に会社を設立し、6月に本格的なサービスをスタート、12月に店舗オープンと、この2年間いろいろなことに挑戦してきました。

その度に悩み葛藤しながらも、スタッフをはじめとしたたくさんの方々に支えられて、事業を続けてこられました。

今回のクラウドファンディングでは、運営費のご支援をお願いするということで、正直なところ経営者として、さまざまな思いがありました。

「ベナンの農家さんのため」にはどうしたらいいのか、迷った時はいつもその原点に立ち戻り、今回もそれを軸にクラウドファンディングをすることを決意しました。

ベナン共和国で貧困に悩んでいる農家さんが安定した収入を確保でき、一人でも多くの農家さんが自立して活躍できる世界に少しでも近づけるために、是非皆様のご支援をいただければ幸いです。

プロフィール

綿貫大地(わたぬきだいち)

1983年生まれ。埼玉大学を卒業後、イギリスのサセックス大学院で開発学修士号を取得。その後、三菱ふそうトラックバス株式会社、サラヤ株式会社に勤務。2017年から2年間JICA海外協力隊として、ベナンで野菜農家の収入向上プロジェクトに携わる。2021年3月ベナンに再び戻り、Agri-Missionを創業。