環境破壊で干上がったアラル海を、徒歩とゴムボートで横断し、ドキュメンタリー映画を作る。

 2023年秋、早稲田大学探検部の学生3人がアラル海横断の探検に挑みます。

この計画について

カザフスタン南西部に位置する北アラル海。

徒歩とゴムボートで北アラル海を横断するのが、今回の目的です。

総移動距離は約220キロ。約15日間。
砂漠を160km歩き、塩湖を60kmゴムボートで渡ります。

はじめまして

はじめまして！探検部4年の土肥拓海（どひたくみ）です。 

これまで探検部では、アマゾンの村で生活したり、飛行機で口噛み酒爆発させたり、ヒマラヤでは氷河のクレバスに落下したりと、楽しい探検部生活を過ごしてきました。

一方、大学では生態系や環境負荷に興味を持ち、水質やGISなど勉強しているなか、
アラル海に出会いました。

アラル海について調べれば調べるほど、実際に行って歩いて見たい。

と同時に多くの人にもアラルの現状を知ってもらいたい！
そこで横断し、映画を作ろうと決めました。

アラル海とは

かつてアラル海はカザフスタンとウズベキスタンに位置する、世界第四位の塩水湖でした。

しかし20世紀の半ばから環境破壊により、90%が干上がり、砂漠へと変貌。

具体的な要因は、
1960年から始まったソ連の大規模灌漑農業です。
綿花を育てるために、川から水を引き、アラル海に注ぐ水が減ってしまいました。

さらに、濃縮された化学物質と塩分は風によって舞い上がり、地域住民の健康を脅かし続けている。
環境移民は数万人規模に上り、「20世紀最大の環境破壊」とも言われています。

現在もアラル海に注ぐ水量は減ったままで、アラル海は北アラル海と西アラル海に分断されました。

ただ悪いニュースだけではありません。

カザフスタン側にある、北アラル海はダムを建設することで、水が戻ってきているのです。

近年、魚が戻り、漁業も復興し、湖の近くに暮らす人々が増え始めています。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/c/032200079/

北アラル海の衰退と復興を知りたい。

そしてアラルの現状を色々な人に知らせたい。

そこで自分たちで干上がった砂漠を歩き、水が残っている場所はゴムボートで渡ろうと決めました。
遠征は映像で記録し、報告会にて上映する予定です。

隊員紹介

土肥拓海（四年・隊長・撮影係）

映像は今のアラル海を純粋に伝えてくれると思います。
砂漠にある船、無謀な灌漑政策によって地面に噴き出た塩、吹き荒れる塩と砂の嵐。
ぜひ一緒に映画を作りましょう！

これまでの映像作品　ナカタン氷河遠征隊

https://www.youtube.com/watch?v=nIVn39S8EZM&ab_channel=%E6%97%A9%E7%A8%B2%E7%94%B0%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E6%8E%A2%E6%A4%9C%E9%83%A8

今までの活動　ナカタン氷河遠征、ボリビア高所登山、西表島ヤマピカリャー調査、斜断。　

玉田琉一郎（5年・副隊長・渉外）

誰もが見ることのできる地図の上に、まだ誰も見たことのない線を引く。
そして、その線の上を、その地を往く。

アラル海横断遠征は私にとってそんな活動です。私と同じように、この行動、この活動に魅力を感じてくれる人がいれば嬉しいです。ご支援よろしくお願いします。

今までの活動　
北アルプス縦走、キルギス山岳調査、厳冬期八ヶ岳全山縦走、三浦半島カヤック一周、西表島登山

加瀬 良太 （一年・食料・保険）

ひとつのことで頭をいっぱいにしたいという想いから、探検部に入部し、アラル海横断遠征に参加を決めました。　過去の栄枯盛衰と未来への展望を一度に映し出す現在のアラル海。その姿を砂と塩水を浴びながら記録することに大変な意義があると確信しています。　

ご支援よろしくお願いします。

今までの活動　新歓合宿、アラル訓練。

遠征概要

早稲田大学探検部アラル横断隊は9月14日〜9月27日まで、アラル海横断の予定です。
総距離は約220キロ。砂漠区間160キロ、水区間60キロを15日かけて踏破します。

スタート地点、アクバスティからアケスペ村まで約90kmを歩く。

活動範囲地図②

アケスペ村からタストゥベクまでパックラフト（ゴムボート）を使い、そこからアラルまで歩く。

活動日程

行動日程

横断終了後、カザフスタンで荒海周辺に住む人にインタビューや取材を行います。その後、ウズベキスタンで同様のインタビューや取材を行います。

帰国後（10月末を予定）、編集作業を行い映画を完成させます。 

訓練

ほぼ毎週、九十九里浜を踏破し足腰を鍛えて、
霞ヶ浦でパックラフト（ゴムボート）を漕いでいます！

資金作り

今回の遠征費用220万円を稼ぐため、
富士山のガイドや歩荷や治験などで、お金を作っています！！！！

加瀬くんは鍋割り山で歩荷。（40キロ以上のリュックとうどん作り！）

この文章をここまで読み進めていただき、ありがとうございます！

今回の遠征、約220万円かかります。

内訳としては

そのうち140万は稼げるめどが立っていますが、どうしても80万ほど足りません。

そこでみなさんのお力を貸して頂きたいです。もちろん借金してでも遠征には行きます！

資金の主な使い道は、現地で雇ったガイド費用と保険費と渡航費です。

私たちと一緒に遠征をして、映画をつくりませんか？
ご支援よろしくお願いいたします！

ファーストゴール：30万
ネクストゴール　：50万
サードゴール　　：80万

早稲田大学探検部とは

https://twitter.com/wasedatanken

創部66年。未踏洞窟の測量、未確認生物の発見、未踏峰登頂など……世界を舞台に150以上の活動を実施。

ジャーナリストや作家、探検家など幅広い分野で活躍するOB輩出。

【近年の実績】

『ナカタン氷河遠征隊(2022)』ネパール・ヒマラヤにある未調査の氷河を実際に行き、基礎的な氷河データ収集を行なった。得られたデータは研究者に提供し、報告会などを通じて発表。現在報告書を制作中！

『ナイル川源流調査(2020)（2016）』「ナイル川の最初の一滴を探す」を目標として実施。イギリス隊が発見し、ルワンダ政府公認で ある水源を否定するために分水嶺を辿った。

『カムチャツカ未踏峰登頂遠征(2017)』ロシア・カムチャツカ半島北部で人類未踏峰登頂に成功。ロシア地理協会やカムチャツカ観光局、モスクワ政府と交渉し「ワセダ山」と命名。 地図に名前を残した。

【協賛・支援】

アウトドア総合ブランドモンベルより装備提供

油そば武蔵野アブラ学会より油そば提供

【報告会】

大隈講堂にて報告会を実施。来場者200人以上 (2023年1月)