豪雨対策
豪雨から守りたい 沖縄の美しい海 そして 九州水俣の大地
タイフーン・レジスタント・カンパニー 和多屋嘉平
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支援総額
¥20,000
目標金額 ¥1,150,000
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支援者数
1人
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残り
0日
はじめに
はじめまして、タイフーン・レジスタント・カンパニー 和多屋嘉平です。
沖縄の美しい海を守っているベチバーという植物を知ってますか?
沖縄の大地は赤土と呼ばれる特有の土壌が多いのですが、台風などの大雨で畑から流れやすい特徴があります。そこで畑の周囲にグリーンベルトと呼ばれる植物の壁を作って流れない様にする取組みが10年以上も続けられています。ベチバーを使ったこの取組みは世界最大の環境保全団体NGOであるWWF(世界自然保護基金)も認めています。
このベチバーの苗を沖縄から送ってもらい、台風等をはじめとした豪雨から土壌流出を防ぐ取組みに活用して参ります。
将来的には土壌保全の波を日本全国で取り組める様に47都道府県で協力者と連携する仕組み作りを目指します。そして頻発する豪雨災害から各地を守りつつ、コンクリートだけに依存せず、未来に向け持続可能な地球環境保全の取組みに繋がると考えています。
土壌流出のない豊かな大地、そして豊かな川と豊かな海を次世代の子供達に。
これから少し長くなりますがお付き合い頂けましたら幸いです。
2012年7月、私が住んでいた福岡県八女市で豪雨災害が発生し、山間部では土砂崩れにより地域は孤立状態となり、親戚の高木さんも川沿いにあった田んぼや茶畑が流され途方に暮れていました。
「今までは玉露といった星野村自慢の緑茶と棚田の美味しい米があったから生活出来たけど、これからどうやって生きてゆけばいいのかしら。」
そんな声を聞いて、私にも何か出来る事はないかと動き出しました。
沖縄県でベチバーというハーブを植えて畑からの赤土流出を防止し、エメラルドグリーンの美しい海とサンゴ礁を守るという取組みの存在を知った私は、さっそく当時この取組をされていた愛知県在住の松川さんに連絡を取りました。
八女での災害状況を説明し、更なる土壌流出の防止にとベチバーの苗を送って頂きテスト栽培をスタート、冬の厳しい寒さなど一つずつ課題と向き合ってきました。
あれから10年、八女でもベチバーは順調に生育してくれています。
土壌保全に加えて、休耕地ではベチバーを新たな商品作物として栽培、アロマ商品の開発にも繋がり、高木さんの新たな収入源にもなっています。
しかし全体で見ると、地球温暖化による気候変動で台風等を始めとして集中豪雨による災害が毎年のように続いています。そこでベチバーによる土壌保全活動を更に役立てたいと、ボランティアとして活動を継続してきました。ただ、ボランティアとして出来る事には限りがあります。
「お金も時間も人も必要、どうしたら活動を継続出来るだろうか?」と悩んだ私は2021年ボーダレスアカデミー7期に参加し、同期生やアドバイザーの皆様にも相談に乗って頂きながら、この2022年4月から本格的に持続可能なスタイルを目指してベチバー等の植物を活用した土壌保全事業を行うべく、台風にも立ち向かう会社”タイフーン・レジスタント・カンパニー”を立ち上げました。
並行して沖縄でも、NPO法人おきなわグリーンネットワークさんが2012年から10年間に亘ってベチバーを畑の周りに植える事で、赤土流出を減らす取組みを頑張って継続されています。
沖縄と言えばサトウキビやパイナップルなど南方特有の農作物で有名です。これらが育つ大地は赤土(あかつち)と呼ばれ、沖縄特有の色が赤く、粒が小さく軽いのが特徴で、台風等の雨風で簡単に畑から外へと流されてしまいます。
沖縄と言えば、エメラルドグリーンの美しい海をイメージされるのではないでしょうか?
しかし、赤土が海へと流れ出ると美しかった海は茶色に濁ってしまいます。そして、沖縄の豊かな海を支えているサンゴは海が汚れると光合成が出来なくなってしまいます。
そこで畑と道の間にグリーンベルトと呼ばれる植物の壁を作る事にしました。沖縄では県が主導して色んな植物を研究しましたが、ベチバーという植物が赤土流出の防止に適している事が分かってきました。
ベチバーはインド原産のイネ科植物ですが、耐久性が非常に強く、厳しい自然環境の中でも生きる事が出来ます。もともとはインドの暑い環境の中で育ちましたので、強い日差しと温かい気温、適度な水を好みます。でも寒さにも強く日本の冬でも乗り越える事が出来ます。
また月桃やリュウノヒゲなど他の植物もテストされてきましたが成長と共に畑の中まで侵入してしまいます。一方で、ベチバーは畑の中に侵入してきません。
ベチバーは植えるとその場所で上に長い葉、下に長い根を約2メートルくらい伸ばします。成長に応じて新しい芽は外側から出て直径約30㎝くらいまで大きくなります。3年くらいして花は咲きますが種はつきません。また竹の様に地下茎で横に拡がる事もなく、そのままの姿で約30年も生き続けています。(種子島の厚生労働省薬用植物試験場における保管株)
この様に管理がしやすく、畑の農作物など周囲の環境への悪影響が見られない事から、世界最大の自然環境保護NGOであるWWF(世界自然保護基金)もベチバーの有効性を認めて沖縄での活動を応援しています。
県や地方自治体、農家の皆さんがグリーンベルト活動に取組んできましたが、農地での対策には費用や労力等も掛かるため中々進展しない現状もあります。
そのような中、NPO法人おきなわグリーンネットワークさんでは、行政や農家さんだけではなく、地域の皆さんが協働で取組む新たな赤土流出防止の仕組みづくりに取り組んでいます。
NPO法人おきなわグリーンネットワーク代表の西原さんは、
「この10年で農地からの赤土流出は、4%しか減少しておらず(沖縄県環境部発表)、沖縄の農地全体の95%について、対策の普及や支援等の仕組みづくりが必要な状況です。」
「これまでは県助成金中心で運営してきたが、沖縄県予算にも限りがあり将来に向けて事業を継続してゆく為には運営資金の確保が課題となっています。」
と話されています。
そこで今度は私達が10年前の恩返しも出来たらと考えて、一過性の資金支援だけではなく、今後10年先も見据えた持続可能な支援体制を作れたらと考えています。
今年2022年6月も、沖縄では長梅雨の影響で降り続いた豪雨によって各地で土壌流出が発生してしまいました。あの美しかったエメラルドグリーンの海が赤く濁ってしまっている様子を見て居てもたってもおられず、いま動く時と心を決めました。
いまこそ10年に亘るNPO法人おきなわグリーンネットワークさんの取組みを応援する為にも、本事業をご支援頂けませんでしょうか。
支援の第一段として、私達タイフーンレジスタントカンパニーが九州での土壌保全活動として、最初に取り組むべき地域として考えている熊本県南部の水俣市でベチバー苗を植えるプロジェクトへの資金援助を希望致します。
このベチバー苗をNPO法人おきなわグリーンネットワークさんから購入する事で集まった資金を沖縄での活動に役立てて頂けます。
また同時に、大変な公害問題を乗り越えてきたからこそ、日本で最も環境意識の高い自治体として、有機農業にも先進的に取り組み、自然との調和を目指している水俣の農家さん達を今後も起こりうる豪雨災害から守るプロジェクト支援に繋げて頂けます。
今回のプロジェクトでは水俣市の有機栽培紅茶を牽引する天野製茶園の天野浩さんが中心となって頂きます。天空の茶畑とも言われている天野さんの農園は熊本県水俣市と鹿児島県伊佐市との県境、標高600メートルの亀齢峠の地に位置しています。この地で農薬や化学肥料を使わずに茶の木に寄り添って、その生命力と自然の力を最大限に引き出した紅茶づくりは多くのファンを魅了しています。
もちろん私もファンの1人として鹿児島の自宅で愛飲しています。
集まった資金を基に購入したベチバー苗をタイフーンレジスタントカンパニーが拠点とする鹿児島まで船で輸送、船着き場で直接受取りベチバー苗の状況を確認し改めて準備した後、陸路で水俣市の天野製茶園さんの畑に運びます。
出来れば寒くなる前の季節がベチバーにとって好ましい為に9月中には実際に苗植えを実施したいと考えています。天野さんの茶畑1ヶ所で200株を植えたいと相談していますので、環境保全意識の高い仲間の皆さんと一緒に1000株を今年までに植えられたらと考えています。
当日は私も一緒に現地で苗植えをしながら、現地の状況に応じた栽培方法などアドバイスを行います。その後も定期的に生育状況を確認、応援頂く皆様へ情報発信して参ります。これまでの取組から1年後に株が15㎝くらいまで、そして2年後には30㎝くらいに成長して土壌保全の役にたってくれてる事が想定されます。戦前の日本に導入された際にも、香料としてだけでなく静岡県のお茶農家さんの土留めや防風対策として活用され、その後に種子島のお茶農家さんなど各地へ伝わったという歴史もあります。
支援が必要な理由
NPO法人おきなわグリーンネットワークさんはベチバーを農家さんの畑の周囲に植えて壁を作り、赤土が外へ出ない様に予防する活動をしてます。
また地域の子供達ともベチバーを一緒に植える農業体験も含め、海とサンゴを守る大切な学びの機会を提供されています。
これらに使用するベチバーの苗づくりから当然お金が掛かります。
同時に熊本県水俣市でのベチバー土壌保全プロジェクトを皮切りに、各地で土壌保全プロジェクトを継続的に立上げる事でベチバー苗による資金還元も継続する事が可能になると考えています。
またベチバー苗の購入だけでなく、どうしたら10年先まで見据えた長期的な支援体制を作る事が出来るのか、改めて考えていました。
「一年中いつでも継続して資金支援が出来る様にするにはどうしたら良いだろう?」
「支援商品を開発して販売するのはどうか?」
「売上を運営資金に寄付する仕組みを作れないだろうか?」
「ベチバー栽培とアロマ商品化で取り組んできた経験を活かせないか?」
との想いが強くなり、改めてNPO法人おきなわグリーンネットワーク代表の西原さんに、一緒に寄付支援する為の仕組み作りを考えたいと相談しました。
私が7年に亘りドイツ発祥の有機栽培の1つバイオダイナミック農法栽培に取組み、ベチバーの品質向上について研究してきた南阿蘇産ベチバーのハーブウォーター試作品を試して頂いたボーダレスジャパンの方からは、
「落ち着いた香り」
「いい感じ」
「リラックス出来る」
といった感想を頂いてます。
また佐賀県武雄産の有機レモングラスとオリジナル配合ブレンドする事で、コロナ等ウイルスへの不活化試験により92%の抗ウイルス効果も大阪大学発ベンチャーの第三者機関試験によって明らかとなっています。この他にも目耳鼻口などに使っても良い様に、目刺激性や毒性試験等の安全性試験も実施済です。
現在、沖縄のエメラルドグリーンの海を連想させるパッケージの開発へと取り組んでいます。
ラベルデザインなど含めた容器パッケージの作成費用、そして実際に原料を加工して充填商品化する委託加工費も必要となります。(福岡県のSAnoSAに委託を考えています)
withコロナにも対応した商品として、支援頂いた皆様にも第一段サンプルをお届けし、頂いた感想を更に生かしてマーケティングの後に販売方法など決定したいと考えています。
先日の台風8号による被害が伊豆地域でも明らかになっていますが、東北や北陸の長雨による被害も心配されます。今後の豪雨対策も踏まえて農家さんと一緒にベチバーによる土壌保全取組を沖縄と双方で活性化してゆくには皆様のご支援が必要です!!
どうかお力添えを何卒お願い申し上げます。
支援の使い道
短期支援を目的として
ベチバー苗購入(1000株)費用:50万円
輸送と苗植え当日のプロジェクト実施費用:15万円
長期支援体制づくりを目的として
支援商品の開発資金
容器(500本)費用:20万円
ラベルデザイン作成費用:10万円
原料委託加工費用:10万円
返礼品送料:10万円(数量により変動)
合計金額 115万円
さいごに
これまでの10年に亘るエメラルドグリーンの海とサンゴ礁を守るNPOおきなわグリーンネットワークさんの取組みを、皆さんと共に一緒になって継続支援していきたいと考えています。
これまでは沖縄県特有の問題として、沖縄だけでの取組でした。しかし、豪雨は日本全国どこで起こっても不思議ではありません。
土壌保全の波を九州だけでなく日本全国で取り組める様に全国47都道府県で協力者と連携する仕組み作りを目指します。取組みを拡げる事で頻発する豪雨災害への対策を図りつつ、コンクリートだけに依存しない、未来へ向けた持続可能な循環型の地球環境保全に繋がるのではと考えています。
土壌流出のない豊かな大地、そして豊かな川と豊かな海を次世代の子供達に。
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【プロフィール】
タイフーン・レジスタント・カンパニー 和多屋嘉平
個人的に2012年からベチバーによる土壌保全活動をスタート、2015年から現在は熊本県南阿蘇村を中心にベチバーの品質向上に向けた研究栽培にも取り組んでいます。
そして今後の地球温暖化に対する適応策としてベチバー等の多年生植物を活用した人と地球環境に優しい土壌保全の取組みを進める為、ボーダレスジャパンでの学びを踏まえて2022年4月から本格的に事業開始致しました。
〒891-1306 鹿児島県鹿児島市牟礼岡1-34-16
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頂いた全ての金額をNPOおきなわグリーンネットワークにお渡しさせて頂きます。LINEオープンチャットにも是非ご参加ください。
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LINEオープンチャットと水俣の天空の茶畑から、天野さんが心を込めて育てた茶の葉を紅茶にしてお届けします。
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LINEオープンチャットと長期的な支援の為に開発するハーブウォーター商品の第一弾を送らせて頂きます。ご自宅でベチバーを体感して頂けましたら幸いです。
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¥20,000
水俣での土壌保全イベント参加権
LINEオープンチャットと
9月末の土日に水俣市の天野製茶園で開催予定のベチバー苗植えをご一緒に。
前後は茶畑でのんびり紅茶を飲んでお過ごしください
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LINEオープンチャットとご自身の気になっている地域にベチバーを植えて土壌保全をスタートしませんか?日程ご相談、50株(約15メートル用)を持参して一緒に苗植え致します。更に広いエリアに植えたい場合もご相談ください。
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