はじめに

皆さんはじめまして、心と言葉の探究屋ひで、と申します。

今回僕は「がん患者さんをサポートする人たち」のためにクラウドファンディングを立ち上げます。

その内容は以下の2つです

・本音で相談できるオフラインの相談会を開催したい！

・オンライン配信で相談会の後日談を多くの人に届けたい！

なぜ、このクラウドファンディングを立ち上げようと思ったのか。

それは僕の母親が末期のすい臓がんになり、そして亡くなるまでの経験の中で、僕の中からとある想いが生まれたからです。

本音の相談会 参加フォーム
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※オンライン配信の参加はリターンの
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プロジェクト背景

〜絶望の日〜

「抗癌剤治療をしなければ半年、やったとしても1年です。」

これは僕の母親が、癌の宣告をされた時に医者から言われた言葉なのですが、まさか自分の母親がこんなにも重い病気だとは、まったく想像していませんでした。

当時２４歳だった僕はものすごくショックだったと同時に、生まれて初めて「死」というものを強烈に意識し始めることになりました。

僕はひとりでは抱えきれないと思って、周りの何人かに「母親が余命宣告を受けた」ということを打ち明けました。

そうしたら、「実は私の父親もがんで亡くなったんだよね」という友達や「母親が今でもがんと闘病している」という会社の仲間がいたんです。

僕はその時に「がんって本当に身近な病気なんだ」と痛感しました。

〜僕の原体験〜

「やばい、死ぬかもしれない」

ある日の深夜2時頃、僕はパニック発作になりました。

その時家にいたのですが、なんの前触れもなく急に心臓の鼓動が早まり、とてつもない不安感に襲われたんです。

僕はその瞬間に以下のメモを、自分のLINEに残していました。

そしてこのメモを残してから数分後、気づいた時には過呼吸となって、手がビリビリ痺れて、意識が朦朧としてしまい、結局僕は救急車で搬送されました。

ただ、病院に到着してから血液検査をしても、心電図の検査をしても、身体になんの異常もない。

だから僕は「どうしてこんなことになったのだろう？」と、病院のベッドで天井を見つめながら朝まで考えていました。

そうしたら、とてつもなく大きな不安が押し寄せてきたんです。

「母親はいつ亡くなるのだろうか」

「最期の瞬間、苦しんでいる姿は見たくないなぁ」

「亡くなった後の家族の心は崩壊しないだろうか」

「遺品の整理はどうしたら良いのかな」

「母親がやっていたお金の管理はどうしよう」

「葬儀などの手続きを順調に進められるのだろうか」

こんなことが頭のなかにぶわぁっと浮かんできました。

僕は「涙は出てこないのに、心が号泣している。」と感じながら、病院のベッドで日が明けるまで過ごしていました。

実はパニック発作になった当時、母親はすい臓がんになってから1年と8ヶ月経っていて、余命1年を大幅にクリアしていたんです。

それはとても喜ばしいことなのですが、母親はかなり痩せていたし、体調も悪くなっていたので、最期が迫っているということは明らかでした。

それでも僕は「きっとこのまま母親は生きているのだろう」と淡い期待をしていました。

ただ現実は「もうすぐ母親は亡くなっていく」ということを突きつけてくる。このギャップにとうとうやられてしまって、心が耐え切れなくなってしまったんだと思います。

間もなくやってくる「母の死」からくる不安や恐れを、本当はなんとかしたかった。

でも僕は、ずっと溜めこんでいました。

なぜなら、僕が不安な姿を母親には見せられないし、家族にも心配かけたくないし…と。

だから、クラウドファンディングを立ち上げる

そんな経験をした僕は、今こんなことを思っています。

「がんの患者さんをサポートする家族や友人、周りの人たちも様々な不安や恐れを抱えている。でもきっと我慢したり、心に蓋をしていることもあると思う。

だから僕が、その気持ちを素直に表現できる場所や時間をつくりたい」

ということです。

僕は話す人がたくさんいたわけではありませんが、それでもサポートしてくれた家族や仲間がいてくれました。

だから、なんとか自分の心の蓋をあけて、不安な気持ちを外に出したり、涙を流したりすることができました。

でも、もっと早い段階から、自分の本音を出せる場所や時間があったら、心丈夫に過ごせていたなぁとも思います。

２人に１人ががんになる現代、がんの患者さんをサポートする方もたくさんいるということ。

だからこそ、「がん患者さんをサポートする人たちの、本音の相談場所を作りたい！」と想い、クラウドファンディングの立ち上げを決意しました！

２つのやりたいこと

① がん患者さんのサポートする方を集めて、本音の相談会を2日間実施したい！

都内でアットホームな雰囲気のあるスペースを貸し切って、3時間ほどの本音の相談会をしたいです。

同じ境遇にいる人たち同士で「○○という悩みがあって、皆さんどうしてますか？」とか「今、○○が本当に辛くて…」という本音の相談ができる場を作りたいと思っています！

「本音の相談」というのが大切なので、少人数での開催を計画しており、人数は僕を除き5人の方をお呼びしたいです。

そしてそれを2日間に分けて開催する、ということです！（5人×2日間開催＝合計10人の募集）

〈本音の相談会の詳細〉

本音の相談会 参加フォーム
こちらからお願いします！

▼現在のお申し込み状況

② オンライン配信をしたい！

「本当は本音の相談会に参加したいけど、場所が遠くて行けない…」

という方もいらっしゃると思うので、この2回の相談会を経て感じたこと、学んだこと、さらには僕自身の経験として蓄積されたこと、それらを後日オンライン配信で話したいと思います。

※相談会で話されたプライベートな情報はもちろん出しませんので、安心して相談会にご参加ください。

さらには、がん患者さんをサポートする人だけではなく、「将来、自分の身の回りの人が癌になったときにの向き合い方や心構えを知っておきたい」と思う人にも聞いてほしいと考えております。

「実際に家族ががんになったらどうすれば良い？」

「もし大切な人ががんになった時の心構えについて知りたい」

このように感じているという方もぜひご参加いただけたら嬉しいです！

〈当日の詳細について〉

随時みなさんから質問もいただきながら、LIVE配信でお話しいたします

・日程は11月26日(土) 21時00分〜22時00分を予定しています

・アーカイブの視聴期限は2週間です

・YouTubeでの配信予定です

支援が必要な理由

①がん患者さんをサポートする人たちにとっての「本音の相談場所」が少ない

ここが一番大きな理由なのですが、がん患者さんをサポートする人たちが本音を話しあったり、コミュニティだったり、そういうものがかなり少ないんです。

もちろんゼロではないと思いますが、あまり目立っていないというのが現状だと思います。

一方、母親はがんになってから“キャンサーペアレンツ（CP）”という「こどもをもつがん患者同士でつながるためのSNS」に登録して、同じすい臓がんの患者さんとたくさん繋がっていきました。

〈引用先：https://cancer-parents.com/〉

そして、同じ境遇にある仲間とたくさん声をかけあったり支え合いながら、毎日を過ごしていました。

「○○さん、抗癌剤お疲れ様！」

「わたし今度、手術が出来るようになったの！」

「えーすごい！おめでとう！！お祝いだね！」

といった言葉で励ましあったり、

「もう私、ダメかもしれない…」

「子供残していくなんて辛すぎる…」

という気持ちを吐露したり。

実際に母親はこんな日記をキャンサーペアレンツ内でアップしています↓

希望の話も、絶望の話も、「同じすい臓がん」という仲間だったからこそ、たくさん伝えることができたんです。母親自身もゲラゲラ笑いながら話す時もあれば、涙を流しながら話す時もありました。

母親にとって、キャンサーペアレンツは大切な仲間と出会う場所であり、「本音を相談できる場所」でもあったということです。

こういう素敵なコミュニティはすでに存在するので、僕は僕の立場としてできることをやりたい。

だから僕は、「がん患者さんをサポートしている」という共通点を持つ仲間と繋がる場所を作りたいと考えました。

②がん患者さんを支える人たちや、がんに関心を持っている人たちに、僕が経験してきたことを届けたい

母ががんになってから過ごした「1年と309日」は僕にとって、大切な宝物になりました。

だから僕はこの経験を自分の中だけにとどめたくない。循環させたいって思うんです。

でも今の僕はまだまだ発信力もないし、届けたい人に届けられていないと感じています。

このような背景があり、今回はクラウドファンディングの力をお借りして、母との経験や相談会で学んだことをお届けしたいと思っています。

支援の使い道

■ 目標金額 5万円

・都内の貸しスペース5時間×2日間：3万円〜4万円

（イベントの前後に準備や片付けがあるため5時間確保しています）

・備品代（メモ用紙、ペンetc…）：3000円

・ドリンク軽食代：3000円

・オンライン配信機材（ライト）：3000円

リターンのご紹介

■ ただただ応援したい！： 3000円／5000円／10000円

・LINEオープンチャット参加権

・Instagram鍵垢 ご招待（日々の活動報告をLIVE配信します）

■ オンライン配信に参加コース： 3500円

・LINEオープンチャット参加権

・Instagram鍵垢 ご招待（日々の活動報告をLIVE配信します）

・11月26日 21時〜22時に開催されるオンライン配信の参加権（2週間のアーカイブ視聴が可能です）

さいごに

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます！

こうして自分の想いを書き出していくなかで、改めて自分がこの社会に届けたい想いを認識することができました。それがとっても嬉しいです。

※この写真は亡くなる1週間前に撮影したもの

昨年12月、母親は自身の還暦の誕生日に旅立ちました。

その日病室で僕がウクレレを弾いて、家族や看護師さんと一緒にハッピーバースデーを歌ったり、手紙をプレゼントしたり、とびっきり祝うことができたんです。

母親はその時にはもう声は出ませんでしたが、「やったぁ還暦だ！」と言っているような、そんな晴れやかな表情を浮かべていたことを、今でも覚えています。

※「ナムさん」はキャンサーペアレンツで使っていた母親のペンネーム。キム・ナムギルさんという韓国の俳優が好きでした(^^)

大切な人が亡くなるのは悲しいけれど、母と病室で過ごした最期までの2週間は、とても愛に溢れた時間でした。

でもそれは、僕自身がたくさん自分の気持ちと向き合い、本音を出し切り、自分の心を大切にできたからこその時間だったと思います。

だから僕は同じように不安でいっぱいだったり、その気持ちを出すことができない方の力になりたい。

心の蓋をそっとあけて、ちょっとずつ不安や苦しさを外に出してみるきっかけになりたい。

それができた時に、今までは見ることができなかった、美しい景色が心いっぱいに広がるということを、強く信じているからです。

ぜひ、応援のほど、よろしくお願いします！！

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※「母と過ごした1年と309日」というタイトルで、10本のラジオ収録をしています。もしよかったらこちらからどうぞ

【心と言葉の探究屋ひでのプロフィール】

1995年生まれの27歳。大学卒業後、新卒で人材系の会社に入り1年半営業→母が末期癌になったことをきっかけに自分のキャリア・人生を見つめ直す→ その後2020年8月に会社を退職して、ブログの広告収入を作りながら母親が亡くなるまで寄り添う→現在は「心と言葉の探究」をテーマにした対話や場づくりなどの活動をしたり、人材開発のプロジェクトを進めたりしています。

【これまでの活動】

大学4年生の時に「先輩と一緒にまっすぐな就活をしてほしい」という想いから「SIM」という就活支援コミュニティを設立。そこで延べ30〜40人の就活生と1回4〜5時間ほどの自己分析をお手伝いしてきました。

2019年4月には新卒で株式会社リクルートスタッフィングに入社。派遣スタッフの方々と毎月の面談で、家族のこと・お金のこと・キャリアのこと、様々な相談に乗ってきました。時にはスタッフのご家族の「死」にも向き合い、深くじっくりと対話させていただいたこともあります。

2022年1月〜3月で月額制の対話コミュニティを運営。同年5月からは「探究アトリエ」という無料のオンラインコミュニティを設立。visionは「それぞれの問いを歩み、生きる指針を創る。」