
【完全攻略】 農業クラウドファンディングの立ち上げから成功まで!
この記事では、農業に関連するプロジェクトを成功させるための方法と、農家がクラウドファンディングを行うメリット/デメリットについて、ご説明しています。
5分程度で読める記事になっていますので、「農業に関するクラウドファンディングを行って成功できるのか」と不安に思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
プロジェクトに関するご相談を無料で実施中!
目次
クラウドファンディングとは?
クラウドファンディング(クラファン)とは群衆(Crowd) と資金調達(Funding)という言葉を組み合わせた造語で、プロジェクトの実行者がインターネット上で不特定多数の人に資金提供を呼びかけ、サービスや商品の趣旨・個人の想いに賛同した支援者から資金を集める方法です。
「社会をより良くしたい」「世の中の社会問題をこう解決したい」「こんなモノやサービスを届けたい」といったアイデアや想いを持つ方は、誰でも「実行者」としてプロジェクトを掲載でき、それに共感し「応援したい」と思った人は誰でも「支援者」として支援できる、そんな双方の思いを誰でもアクションに変えられるサービスになっています。
>>クラウドファンディングについて、もっと知りたい方はこちら
農業クラウドファンディング成功事例
新商品販売
集卵の過程で1割ほどの卵が、傷やサイズなどが原因で規格外卵となり、中身は食べられるのに廃棄せざるを得ない状況に苦しさを感じ、
規格外で破棄されてしまう卵を救うため、規格外で出荷できない卵を使って、プリンを作ろうと考えたプロジェクトを実施されました。
素ヱコ農園さんは、全国でも5%ほどしかいない、鶏に1平方メートルに1羽(地鶏の10倍、ケージ飼いの2000倍の広さ)という広々とした飼育環境を整えて自然に近い状態で飼育しております。
餌も外国産のものや薬剤抗生物質など使わず、地元で取れる産業廃棄物や未利用資源を有効活用して、鶏のことや環境のこと人のことを考えた持続的な農業活動をしています。
そんな素ヱコ農園さんが作られるプリンは、環境負荷が少ないオーツミルクを使うなど、環境配慮に気をつけています。
実行者の松本さんの目指されている社会や作成された商品が共感を生み、応援が集まったことで、目標を大きく上回る金額を調達できた事例です。
<参考事例>
■プロジェクト名
平飼い養鶏家が循環を意識した次世代プリンの試作にお付き合いください!
■目標金額
400,000円
■達成金額
670,000円
■支援者数
141人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/12679
耕作放棄地の活用
耕作放棄地を果樹園に作り変えるためにプロジェクトを実施されたケースです。
耕作放棄地を再生するための果樹園に植える苗木のオーナーさんをクラウドファンディングのリターンで募集したことで、
支援者が仲間になることができるという経験が多くの方の共感を生み、成功に繋がりました。
<参考事例>
■プロジェクト名
耕作放棄地を『みんなが集う果樹園』に変えたい!!
■目標金額
600,000円
■達成金額
820,000円
■支援者数
38人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/39539
有機野菜の販売
「みらい畑」代表の石川美里さんは、環境にやさしい農業を続けるためにクラウドファンディングに挑戦されました。
持続可能な「有機栽培」の実現を、無農薬にんじんを通して目指している石川さんは、収穫できたにんじんをお届けするリターンだけでなく、
子ども食堂と連携し、収穫されたにんじんを子ども食堂に寄付できるリターンに入れるの工夫をされていました。
また、クラウドファンディング挑戦中に台風に見舞われるなどのピンチもありながら、率直な状況をSNSなどで発信することで、
石川さんの頑張りを見た方々から応援の支援がさらに集め、多くの方々を巻き込んで成功につなげました。
<参考事例>
■プロジェクト名
環境に優しい農業を続けたい!宮崎県で無農薬にんじんを育てる農家の挑戦
■目標金額
500,000円
■達成金額
667,000円
■支援者数
104人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/9578
規格外野菜の販売
福岡県の西部、糸島市で活動されている「いとしまジャム」の吉田さんは、無農薬で野菜を栽培すると、どうしても出荷できない、
行き場のない野菜が出来てしまうという課題に対して、「オリジナルの無添加ジャム」を作成、販売しています。
「行き場のない野菜を少しでも多く仕入れたい、このジャムを通じて農家さんの支援をしたい!」という思いでクラウドファンディングを実施し、
間接的に農家さんを応援する仲間を集めていました。
プロジェクトページ内に応援コメントをもらうなど、積極的に周りを巻き込んで行ったことで成功に繋がりました。
<参考事例>
■プロジェクト名
行き場のない野菜をできるだけ活用することで、廃棄される野菜を少しでも減らしたい
■目標金額
400,000円
■達成金額
443,000円
■支援者数
46人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/19747
イベントの開催
『オーガニック・エコフェスタ』というイベントを徳島県の人だけでなく、全国の安全・安心な食に関心のある消費者、
オーガニック栽培に取り組んでいる生産者の人たちにも知って欲しいという思いから認知拡大を行うために、クラウドファンディングに挑戦されました。
「今のままだと若者に農業、とくにオーガニック栽培を仕事にすることなんか、とてもじゃないけど、勧めることができない…」
オーガニック・エコフェスタ実行委員会は、普段からオーガニック農家さんが抱える作物を育て販売する難しさを抱える生産者を支援し、
消費者のみなさんに魅力を伝えたい、オーガニックをもっと身近に感じてもらいたいという想いから活動をされています。
今回は一人では解決することが困難な課題を解決するためにも「オーガニック・エコフェスタ」のことを知り、一緒にイベントを盛り上げ全国にオーガニックの輪を広げ、
生産者を支援する一員となってもらう仲間を集めるためにプロジェクトを実施しました。
目指す未来に共感した方々が中心となり応援が集まったことで成功に繋がったケースです。
■プロジェクト名
徳島発のオーガニックイベントを全国に広めたい!!
■目標金額
500,000円
■達成金額
555,500円
■支援者数
52人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/24214
>>5つ以外の「農業」「食べ物」に関するプロジェクト事例はこちらから
農業クラウドファンディングに挑戦されたい方は、まずご相談ください!
農家さんにとってクラウドファンディングを始めるメリット
1.無料で簡単に始められる
ほとんどのクラウドファンディングサイトは、実施する前にお金がかかるということがありません。
プロジェクト終了時に、集めた金額の一部(10~20%)を手数料として支払う形態になっているものが多いです。
>>プラットフォームの手数料について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
For Goodでは、集まったお金は全て受け取ってほしいという思いから、掲載手数料0円でプロジェクトを実施していただけます。
プロジェクトに際してお金がマイナスになることはないので、リスクはゼロです。
また、プラットフォームが用意しているテンプレートに沿って、ページ作成を進められるので、一からECサイトを立ち上げたり、販路を開拓するより、簡単に商品販売をすることができます。
実際は十分な資金があるけど、「PRにつなげたい」「商品の需要があるかどうかを知りたい」といった理由でクラウドファンディングを実施する方も増えています。
<参考プロジェクト>
■プロジェクトタイトル
【レモンのある食卓を】オーガニックレモン農家が果実から作ったレモンマヨネーズ!
■目標金額
400,000円
■達成金額
443,000円
■支援者数
85人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/20030
2.新しい販路先を作れる
メリットの2つ目は、新しい販路先を作れることです。
オリジナル商品開発、フルーツの直販、コラボ企画など、これから販売していきたい商品のテストマーケティングとして使用する方も多いです。
クラウドファンディングで、新しい商品や販路開拓のための資金を調達しつつ、
リターンとして、テストマーケティングを行うことで、新しい販路の開拓をよりリスクなく始めることができます。
その他にも、クラウドファンディングで定期的に商品を販売し、ECサイトのような形で使用している方もいらっしゃいます。
<参考プロジェクト>
■プロジェクトタイトル
小規模有機農家を食べて応援する仲間を見つけたい!
■目標金額
433,000円
■達成金額
831,360円
■支援者数
192人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/15671
3.想いやこだわりを伝えられる
メリットの3つ目は、こだわりを伝えられることです。
通常のECでは、商品の魅力や内容を説明することがほとんどですが、
クラウドファンディングでは、プロジェクトページに、「誰が」「どのような思いで」「なぜプロジェクトに取り組み」「どのような社会にしたいのか」を記載することができます。
商品の魅力だけでなく、たくさんの方に想いを届けることができます。
<参考プロジェクト>
■プロジェクトタイトル
「日本の棚田100選」にも選ばれた小豆島の千枚田を緑いっぱいにしたい!
■目標金額
300,000円
■達成金額
468,000円
■支援者数
56人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/39370
4.熱い「ファン」や「コミュニティ」が作れる
メリットの4つ目は、「ファン」や「コミュニティ」が作れることです。
クラウドファンディングでは、思いやこだわりを伝えることができるため、
プロジェクトを通して、あなたの思いに共感して支援してくれる人と出会うことができます。
クラウドファンディングの支援者・実行者としての関係性だけでなく、思いに共感して集まってくれた人達と、
プロジェクト終了後も繋がり続けることで「ファン」の育成したり、「コミュニティ」の作成に繋げている方が大勢いらっしゃいます。
For Goodでは、より多くの方に、気軽に繋がり続けてほしいという思いから、
活動報告をLINEのオープンチャットで実施することを推奨しています。
LINEオープンチャットとは?
For Goodでは、LINEのオープンチャットで支援者さんに支援のお礼や活動報告をしていただいています。
一斉送信のミスによるプライバシーの漏れの心配がないこと、連絡内容を頻繁に確認してもらえることから、
LINEのオープンチャットを採用しています。
また、相互コミュニケーションが生まれて、仲間のような関係性ができたと嬉しい声もいただいています。
<参考プロジェクト>
■プロジェクトタイトル
ダイバーシティの畑から、若者たちの「居場所」と「仕事」をつくりたい
■目標金額
400,000円
■達成金額
639,000円
■支援者数
84人
■プロジェクトURL
https://rescuex.jp/project/16794
どんな使い方ができるか知りたい方は、まずご相談ください
デメリット
クラウドファンディングは、リスクなしで簡単に、新商品のテスト販売やファンを集めることができるサービスですが、デメリットも存在します。
それは、プロジェクトを成功させるためには、時間・労力がかかることです。
クラウドファンディングは、プロジェクトを出稿して終わりではなく、そこから自身で広告宣伝を行わないと十分な支援を得られません。
1人では進めるのが不安という方は、クラウドファンディングのプロが一緒にプロジェクト成功をサポートする「いっしょプラン」がおすすめです。
いっしょプランとは?
For Goodでは専任担当者による伴走サポート「いっしょプラン」もご用意しております。
利用者の満足度調査では、満足度88%*1を達成しており、ミーティングでの相談サポート、ページ作成とリターン設計のアドバイス、支援者を集める広報戦略ミーティングを実施しています。
*1 2022年12月実行者45人に行った弊社アンケート結果
*2集まった金額の7%、もしくは最低金額5万円(税別)でご利用いただけます。
>>いっしょプランについて知る
多くの方は、1ヶ月~1ヶ月半くらいの時間をかけて事前の準備を行い、
プロジェクト開始後も継続的にSNSでの発信や、個人連絡などを行うことでプロジェクトを成功させています。
>>成功させるためのコツについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
何から始めたら良い分からない方はご相談ください!
専門スタッフが一緒にアイディアを整理させていただきます!
農業のクラウドファンディングを成功させるポイント
1. 返礼品の選び方
いくら素敵なプロジェクトでも、応援の気持ちだけではお金を払ってもらうことは困難です。「共感できるストーリー」と「魅力的な商品」この2つが不可欠です。
また、支援してくれた人に魅力的な返礼品を届けることができればそのまま農家や農園のファンになってくれて、クラファン終了後も作物を買いつづけてくれる可能性が高いです。
せっかくクラウドファンディングを実施するなら、そこで出会ったお客さまは、今後のリピーターとしてファンになってもらいたいところです。
そのためにも魅力的な返礼品を用意しましょう。
<リターン事例>
>>リターンの設計方法について詳しく知りたい方は、こちらも合わせてご覧ください
2. 商品写真が魅力的
プロジェクトを成功させるためには、プロジェクトページで、しっかり思い、良さを伝えられるかも重要なポイントです。
ページの見え方・デザインや文章の構成など、考慮しなければならないポイントは多々あります。
しかし、ページを隅々までしっかり読む人は思っている以上に少ないので、大切な部分は画像・見出しでしっかり訴求できるかがキーになります。
見出しと画像だけでも、プロジェクトの概要を理解できるようにできるとベストです。
また、画像はスマートフォンで見た際に、ワンスクロールに1個以上置けると、かなり読みやすいページになります。
ぜひ、わかりやすいページを作成するためにも、複数のプロジェクトを参考に見てみて下さい。
3. 思いや商品の魅力が文章で伝わる
クラウドファンディングはその性質上、お金を支払ってもらうには「応援の気持ち」を喚起する必要があります。
そしてそのために必須なのが「共感を生むストーリー」です。
多くの人から支援を募るには、「想い」の部分をストーリーにのせて人の感情を動かすことが要求されます。
また、ストーリーで大切なのが「プロジェクトが達成された未来」を読み手に想像させられるかです。
「このままでは農業を継続できないので支援して下さい」という利己的なプロジェクトは応援されにくいので注意です。
「農業を継続させて、多くの人に健康的な野菜を届けたい」といったような社会貢献の側面を伝えることで、共感が生まれ応援を集めやすくなります。
>>共感が集めるプロジェクトページの作成方法について知りたい方はこちら
4. SNSなどでの宣伝を怠らない
「SNSなどでも支援者を募る」ことが大事です。
プロジェクトを実際に立ち上げる前から、応援してくださる方々に声をかけましょう。
いかに上記3つのポイントを抑えても、そもそも多くの人に見てもらえないと意味がありません。
また、プロジェクトを実行する人の特性に合わせて、宣伝を行うことも重要です。
・デジタルで発信したい方:SNSでの発信
・ローカルで発信したい方:チラシなど
>>プロジェクトの宣伝方法や戦略について、もっと知りたい方はこちらを合わせてお読み下さい。
まとめ
今回は、クラウドファンディングを個人で行う際のポイントについて紹介しました。
<メリット>
①無料で簡単に始められる
②新しい販路先を作れる
③想いやこだわりを伝えられる
④熱い「ファン」や「コミュニティ」が作れる
<成功させるポイント>
①返礼品の選び方
②商品写真が魅力的
③思いや商品の魅力が文章で伝わる
④SNSなどでの宣伝を怠らない
農家さんや農業関連でプロジェクトを実施することを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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