世界平和

紛争や災害の被害にあった人々の命と暮らし尊厳を守り、平和な社会をつくりたい。

認定NPO法人テラ・ルネッサンス

  • 支援総額

    ¥10,475,000

    目標金額 ¥70,000,000

    14.96%
  • 支援者数

    499

  • 残り

    0

*For Good以外の支援方法(銀行振込、郵便振込など)も含んだ支援総額を掲載しております。

はじめに

 

認定NPO法人テラ・ルネッサンス創設者の鬼丸昌也です。

私は2001年に団体を立ち上げ、アジアやアフリカなどで紛争や災害の被害にあった人々への支援活動に取り組んできました。

カンボジアの地雷被害者や、アフリカの元子ども兵に対する自立支援をはじめ、近年ではウクライナ難民に対する緊急支援にまで活動の幅を広げています。

なかでも、私たちは長年にわたって子ども兵の問題に取り組んできました。

今から8年前、私がアフリカのウガンダで出会った元子ども兵モニカ(仮名)とのエピソードについてお話しさせてください。
 

元子ども兵、モニカとの約束

コンゴ民主共和国の子ども兵

はじめに、子ども兵とは、戦闘に従事する18歳未満の子どものことです。

アジアやアフリカ、中東など世界中の紛争地域で確認されており、その数は少なくとも25万人以上。

子ども兵が生まれる原因のひとつは武装勢力による誘拐で、村や町を襲い強制的に兵士にさせられるケースもあります。
 

ウガンダの元子ども兵が描いた武装勢力による襲撃の様子

ウガンダでは1980年代後半から内戦が勃発。約3万人以上の子どもたちが被害にあい、なかには10年以上にわたって武装勢力に拘束されるケースもありました。

このため、武装勢力を逃れた元子ども兵は、村や町に戻れたとしても自立した生活をおくる術がないだけでなく、差別や偏見の対象となることから社会復帰が困難な状況にありました。

この問題を知った私たちは、2005年からウガンダで元子ども兵の社会復帰を目的とした自立支援をスタート。

心のケアをはじめ洋裁などの職業訓練を通じて、
これまでに200名以上の自立を支援してきました。

このうちのひとりが、元子ども兵のモニカです。

2003年から2年間を子ども兵として過ごした彼女は、2015年からテラ・ルネッサンスの自立支援を受けることになりました。
 
 

モニカもまた、その他の元子ども兵と同様に社会復帰が困難な状況にありました。

「自分は何の価値もない人間だ」

当時の彼女が自分自身をそのように語ったことが、私は今でも忘れられません。

自尊心を深く傷つけられたモニカでしたが、心のケアによってその様子に少しずつ変化がありました。
 
 

これまでは毎日が嵐のなかにいるようでした。
ですが、その嵐は自分自身が作り出していたもの
だったと気づいたのです。

また、彼女は周りの人との付き合い方を学んだことで、悩みや喜びを分かちあえる新しい友達ができました。

さらに、職業訓練によって洋裁の技術を習得し、自らの洋裁店を開業し収入を得て生活ができるように。「技術を教えてほしい」というお客さんがいるほど、今ではたくさんの人から頼りにされる存在になりました。

テラ・ルネッサンスの支援を通じて自らの人生を切り開いていったモニカは、次のように話してくれます。
  
 
 
日本の皆さんからの支援のおかげで、いまの私になることができました。

心から感謝しています。

私に支援してくださったように、私も他の人々を支援するよう、
努力することを誓います。

そして、日本の皆さんにお願いがあります。

私と同じように、たくさんの人々に希望を与えてください

 
困難に立ち向かい自立を果たした彼女の言葉が、今も私の心に深く刻まれています。

「モニカとの約束を果たしたい」

そのような思いで、これまで彼女と同じように世界中で命と暮らしに困難を抱える人々への支援に取り組んできました。

ですが、設立から22年を迎えたいま、テラ・ルネッサンスは非常に危機的な状況に陥ってしまいました。
 

設立以来、最大の危機

2022年、ロシアによるウクライナ侵攻の影響により世界中で食糧をはじめとした様々な物価が高騰。くわえて、大幅な円安は日本からの寄付によってまかなわれるテラ・ルネッサンスの活動に大きな打撃を与えました。

さらにテラ・ルネッサンスを危機的な状況に追い込んだのは、2022年12月に発生した公式サイトへの不正アクセス問題です。

先般公表した本件に関連し、2022年12月下旬以降、公式サイト内においてご寄付の際にクレジットカードをご利用いただけない状態が続いています。特に、ファンクラブ会員(マンスリーサポーター)でクレジットカードを利用されている方々は、2023年1月以降のご寄付をいただけていない状況です。(2023年8月時点)
 
 

以来、私たちは本件の原因究明をはじめ、被害にあわれた可能性のある方々への対応、今後の再発防止に注力するために、現在まで積極的な支援の呼びかけを控えてきました。

都度の寄付や毎月の会費など、本来であれば
皆さまから託していただけたはずの支援総額を試算した結果、

その額およそ6,000万円。

活動資金の大幅な減少により、いくつかの事業において
縮小・撤退を検討せざるを得ない状況です。

モニカとの約束が頭をよぎります、だからこそ苦しい決断でした。

ですが、私たちがこれまで最も大切にしてきた「誠実さ」を失いたくなかったのです。

この間、ご支援いただく皆さまにはご心配とご迷惑をおかけいたしましたこと、心からお詫び申し上げます。
 

危機に応じた対応

この8か月間、組織一丸となって本件に対応してきました。以下はその具体的な取り組みです。

1)原因究明
・クレジットカード会社および国際カードブランドとの緊密な連携
・専門業者(PFI認定事業者)によるフォレンジック調査の実施
・監督官庁である京都府、個人情報保護委員会、所轄警察署への報告と連携

2)被害者対応
・メール、書状での個別通知
・フリーダイヤル、専用アドレスを増設した対応(夏季休暇を返上し土日祝も受付)

3)再発防止
・情報セキュリティ対策の抜本的見直しと強化
・事務局内における個人情報管理の徹底
・公式サイトのサーバ移管およびCMSのアップデート

また、公式サイトへの不正アクセス問題に対する直接的な取り組みを行う一方、経営再建への抜本的な取り組みにも注力しています。

予算のさらなる削減をはじめ、
事業の縮小・撤退、管理職に対する賃金削減を断行。

そのどれもが容易ではなく、苦しく厳しい決断でした。

さらに、経営再建に向けた中長期経営計画を策定するため、外部有識者の招聘にくわえ組織内で部署や職責を超えた事業横断型のチームを組成。(1)事業の選択と集中、(2)収入向上、(3)経営体制の刷新、それぞれを現在進行形で対応しています。
 

皆さんと一緒に、平和を守り育んだ22年の成果

カンボジアの最貧困層住民を対象とした生計向上支援(家庭菜園)の様子
ブルンジにおけるストリートチルドレンを対象とした職業訓練(洋裁)の様子

これまで、テラ・ルネッサンスでは、カンボジアの地雷被害者に対する生計向上支援、地雷・不発弾撤去支援にはじまり、アフリカの元子ども兵やシングルマザーなどに対する自立支援、そして近年ではウクライナの難民や戦争被害者への緊急支援と、活動の幅を広げてきました。

紛争や災害で傷ついた人々に対する支援人数は、17万人以上にのぼります。
 

ハンガリーにおけるウクライナ難民を対象とした緊急支援の様子
20周年記念誌に掲載したこれまでの成果総覧(2021年発行)

また、これらの社会課題に対する関心を高めてもらうため、企業や学校で講演などの啓発活動にも注力。これまでに、のべ2,000回以上を実施し、20万人以上の人々に平和の大切さを伝えてきました。

「微力だが、無力ではない」
「ひとり一人に未来をつくる力がある」

さらに、近年ではこの取り組みを発展させ、佐賀県の東明館中学・高等学校において「グローバル人財育成」と題した中長期にわたる学習プログラムを実践。

紛争や戦争により人々が命と暮らしを脅かされない社会をつくるため、将来世界で活躍するリーダー、平和の担い手育成に全力で取り組んでいます。
 

佐賀県の東明館高校におけるグローバル人財育成の様子

このように、海外における支援と同時に国内および海外から啓発・政策提言を行う包括的な社会課題解決のアプローチは、テラ・ルネッサンスの特徴のひとつです。

おかげさまで、これまで多くの表彰およびメディア掲載などをいただき、皆さまからのご支援ご関心をお寄せいただけるようになりました。
 

<主な表彰歴>
地球市民賞(独立行政法人国際交流基金)/ 社会貢献者表彰(公益財団法人社会貢献支援財団)/ 第4回ジャパンSDGsアワード 副本部長(外務大臣)賞(外務省) / 第52回毎日社会福祉顕彰(毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団) / 第1回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞 「平和の部」(公益財団法人岩佐教育文化財団) / 第18回西日本国際財団アジア未来大賞(公益財団法人西日本国際財団) / 第10回エクセレントNPO 課題解決力賞(エクセレントNPOを目指そう市民会議) ほか多数

<主なメディア掲載実績>
2023年:abema tv / 「クラスター弾がないと抗戦できない?」非人道的とは?不発弾が地雷化する危険
2022年:京都新聞 / ハンガリーのウクライナ避難民支援、京のNPO「立場弱い人々の暮らし守る」
2022年:TBS / 「報道特集」『“空白地帯”の避難民は今』
2020年:NHK / 「おはよう日本」アフリカの感染拡大を防げ!奮闘する日本人
2015年:NHK / NHKドキュメンタリー 石原さとみアフリカへの旅“いのち”に魅せられた9日間” ほか多数

 

ご寄付で実現したいこと

先ほどご説明した6,000万円のほか、公式サイト内におけるクレジットカード利用再開の目処が立たないことを主な理由とし、今後さらなる資金調達の困難さが予見される状況です。

以上までのことを勘案し、合計7,000万円を目標に、9月から11月までの3か月間にわたって集中的にご支援の呼びかけを行うことにしました。

お寄せいただいたご寄付で、まずは、ウガンダ・コンゴ・ブルンジ・ラオス・カンボジア・ハンガリー・ウクライナにおいて紛争で悲しみを抱えた人々の自立を支える支援活動を、確実に続けていくために使わせてください。

さらに、日本や台湾で、平和の担い手を育むためのグローバル人財育成事業や、岩手・大槌で、工芸を通じて持続可能な地域社会をつくろうとする大槌刺し子の取り組みを発展させることにも活用いたします。
 


●あなたの寄付でできること、例えば

・5,000円で、不発弾回避教育25人分
ラオスの場合、幼稚園児から小学生を対象に、25人分の不発弾(クラスター爆弾)回避教育を支援できます。

・10,000円で、生存に必要な食糧2か月分
ウガンダの場合、カラモジャ地域で飢餓に苦しむ人々を対象に、食糧2か月分(1世帯/7人分)を支援できます。

・30,000円で、マラリアの予防と治療30人分
コンゴの場合、紛争下で生きる子どもたちを対象に、30人分のマラリアの予防と治療を支援できます。

 

最後に

非常に厳しい状況に直面した今、私たちはテラ・ルネッサンスのあり方や、本当に守りたいもの、実現したい未来についてスタッフ全員で考えました。

テラ・ルネッサンスとは平和を願い行動し続ける運動体であり、平和の種をまき続ける存在です。そして、その種から芽吹く平和の担い手を、これからも日本と世界で大切に育んでいきたいと考えています。
 

ラオスにおける子どもたちを対象とした不発弾回避教育の様子
ウガンダのカラモジャ地域で飢餓に苦しむ人々

そして同時に、

ラオスでクラスター爆弾(不発弾)の脅威にさらされる子どもたちや、
ウガンダのカラモジャで飢餓の危機にあえぐ人々など、

今この瞬間も紛争や災害の被害に苦しむ人々の
命と暮らしを守りたい。

この困難のなかにおいても、強く願っています。

テラ・ルネッサンスという運動を、
紛争や災害に立ち向かう人々と幸せを分かちあう支援を、
私は少しでも続けたい、止めたくない。

私たちはこの時代と社会において、
世界平和への貢献とその責任をあきらめたくないのです。

これまでテラ・ルネッサンスを応援くださった皆さまへ、今一度、私たちに力を貸してください!

これからテラ・ルネッサンスを応援いただける皆さまへ、寄付を通じて世界平和を目指す仲間になってください!

心からのお願いです、ご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
 

税制優遇について

テラ・ルネッサンスへの寄付は
寄付金控除の対象で、最大40%が戻ってきます。

テラ・ルネッサンスは、京都府の認定を受けた「認定NPO法人」です。確定申告によって税控除を受けることができます。 確定申告にはテラ・ルネッサンスからの領収証が必要です。

●ご寄付いただいた方には、後日「寄付金受領証明書(領収書)」を送付いたします。
●寄付金受領証明書(領収書)の名義:ご寄付の際に記入いただく「氏名」を宛名として作成します。
●寄付金受領証明書(領収書)の発送先:ご寄付の際に記入いただく「リターンのお届け先住所」にお送りします。
寄付の受領日(領収日):for Goodから認定NPO法人テラ・ルネッサンスに入金された日(2023年12月を予定)となります。
●寄付金受領証明書(領収書)の発送時期:2024年1月以降を予定しております。
 

ご寄付の方法について

●本ページを通じたご寄付の決済方法は、クレジットカードのみ対応しています。
●クレジットカード以外(銀行振込、郵便振込など)でご寄付を希望される場合は、こちらをご覧ください。
 

ご寄付いただく際の注意事項

<個人・法人の場合、共通>
●ご寄付の確定後の返金やキャンセルはご対応いたしかねますので、あらかじめご了承ください。
●本プロジェクトはAll-in形式のため、目標金額の達成有無にかかわらず本プロジェクトを実施します。
●ご寄付の完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。
●アカウント情報を変更した場合でも、ご寄付の申し込み時のお届け先の宛名と住所は変更されませんのでご注意ください。

<法人の場合>
●ご寄付の申し込み時、【氏名】の項目で以下のように記入ください。
姓:株式会社、名:テラ・ルネッサンス
姓(よみがな):かぶしきがいしゃ、名(よみがな):てらるねっさんす

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